2018/04/30

収穫の秋

 オークランドはだいぶ気温が下がりすっかり秋らしくなりました。朝晩の冷え込みが強い日もあり、冬の気配を感じることも。。。今年の夏は例年に比べると気温が高く、ニュージーにしては珍しく寝苦しい夜も多かったので、早く冬になればいいのに〜、寒い方がまだマシなんて言ってたのがつい最近のことだったのですが、あっという間に秋です。寒くなってくると暑かった夏が恋しくなるものですね。なんと我儘なんでしょう。
 でも秋は美味しい食べ物の季節ですね、先日からこのブログにも書いているようにフェイジョア、イクラ、栗(栗は次回のブログで書くつもり)など様々な作物の収穫の時期となっています。今日スーパーに買い物に行ったら柿も売られていました。
 我が家の庭では、昨年の冬に植えたMiho Mandarinオレンジが早速実をつけてくれました。まだ小さな苗木なのに3個も実りました。一つ一つの実は小さいのですが、それでもこの苗木にとっては重たいようで、先日の嵐で添え木が外れてしまった時は地面にみかんがつきそうなくらいうなだれてしまって、そのまま枯れてしまうかと心配したほどでした。幸いにも枝が折れてはいなかったので、また添え木を固定してあげたら元に戻りました(良かった)。


 色が濃いオレンジ色になるまで待って収穫です。一番下の実はまだ色が薄いので二つだけ収穫しました。ツヤツヤの完熟みかんです。


 皮も柔らかくてとっても剥きやすいです。でもお味は、、、、
 酸っぱ〜い!!! 見た目はすごく甘そうなんですけど、なかなかの酸味です。でも味は濃厚で香りも豊か。野生的な味のする美味しいみかんでした。
 この苗木を買った時に一緒に買ったゆずは、花も咲かせて小さな実も生り始めたのですが、大きく育つ前に嵐で全部落ちてしまいました。まだ苗木も小さいので、収穫できるようになるまでにはもう少し時間がかかりそうです。


 

 そして、もう一つ我が家の庭で収穫したのは、毎年恒例の里芋です。今年は例年より2ヶ月近く早く収穫したのですが、おいしそうな芋がたくさん穫れました。里芋は連作は上手くいかないと言われてるのですが、私は気にせずに毎年同じ場所に植えています。今の所特に問題なく美味しいお芋が育っています。


 スーパーの袋が里芋でいっぱいになりました。


 里芋を掘っていたら、今年はもう時期も終わっただろうと思っていたミョウガも地面の中から何個か出てきました。思いもよらない副産物でした。


 里芋は他の根菜と一緒に肉だんご汁に入れて(康祐作)いただきました。柔らかくてなめらかな口当たりの美味しい里芋でした。


 我が家の庭では、レモンとライムも旬を迎え始めていて、先日ライムを初収穫。ジントニックに入れて飲みました。庭で穫れる野菜や果物でかなり楽しませてもらっています。

2018/04/24

念願のイクラ

 ニュージーランドでは、3月頃からイクラのシーズンを迎えます。毎年この時期になると、あちこちのスーパーマーケットでイクラを探し回っていましたが、去年、一昨年はタイミングが悪かったのか見つけることができませんでした。今年も3月に結構遠くのスーパーマーケットまで足を伸ばして探してみたりしたのですが見つからず、諦めていました。
 ところが、先日いつも買い物に行くスーパーで鮮魚コーナーを覗いてみたら、筋子が山のように売られていました(興奮しすぎて売り場の写真を撮るのを忘れてしまいました)。1キロで36.99ドル(1ドル80円くらいです)と決して安い値段ではないのですが、せっかくなので2腹購入。全部で25ドル程でした。
 ニュージーランドはサーモンの養殖が盛んで、地元の方もサーモンはよく食べるのですが、元々イクラを食べる習慣がなかったせいか、イクラが売られているのを見かけることはほとんど有りません。昔は捨てていたみたいです。もったいない、もったいない。
 ですので、スーパーで売られているのも鮭から取り出されたままの状態で、塩漬けにもなってなければ一粒一粒ほぐされてもいないので、すべて自分で下ごしらえをしなければなりません。インターネットで調べて下ごしらえを始めました。




 まずは、筋子を少し熱めのお湯(ギリギリ手を入れてられるかなぁというくらいの温度)の中に入れ、手で優しく揉みほぐしていきます。外の薄い膜が縮んでイクラが一粒一粒離れていきます。



 ほぐれたら、流水で洗いながら残った小さい膜の破片やゴミを取り除きます。左真のようにイクラが白くなってしまってるんですが、大丈夫。


 塩を振って、かき混ぜてしばらく置くと


 私たちの知っている透き通ったイクラに戻ります。本当に不思議です。


 しばらく水分を切ってから、味付けのためのお酒と塩を振り、一晩馴染ませれば完成です。今回は1リットルのタッパーの7分目くらいの量のイクラができました。


 早速軍艦巻きとイクラ丼にして美味しくいただきました。



 秋は美味しい食べ物の旬ですね。先日収穫した栗のこともまだ書いてないし、我が家の庭でもフェイジョア以外に収穫時なものがあるし、ありがたいことです。

2018/04/15

嵐の後



 今週の火曜日にニュージーランドに嵐がきました。特にオークランドでは被害が大きく、火曜日の夜から停電になった世帯が180000件、そのうち半分の世帯が数日間停電が続いたとのこと。幸い私たちが住んでいるエリアは停電にはならなかったのですが、数百メートル離れたエリアでは何日も停電が続いていました。ニュージーランドでは、暖房、給湯、調理用コンロが電気を利用している家庭が多いので、停電になると料理もできなければ、シャワーも浴びれない、温かいお茶すら飲めないという悲惨な状況になるのです。しかも嵐の翌日は真冬並みに寒かったので、大変な思いをされていた方も多かったようです。私が働いているカフェにも停電の影響で家で温かいものが食べられない、飲めない方が沢山来ていました。
 写真のように枝の折れた街路樹がそこらじゅうにあって、さすがに写真には取りませんでしたが、庭の木が倒れて家にのしかかっている家もありました。車で通ろうと思った道が倒れた街路樹で塞がれていてUターンしたりもしました。我が家でも嵐の間、窓に叩きつけられる雨の音が聞いたことない程大きく怖かったです。庭に置いてあるかなり重たいゴミ箱もあり得ない所まで飛ばされていました。私たちがニュージーに来てから一番ひどい嵐だったと思います。

 あらしの翌日、庭でそろそろ収穫どきを迎えるフェイジョアが風で一気に落ちていました。集めてみたら大きなボウルに5杯分。食べるには途方に暮れてしまう量です。ひとまず家にある砂糖で作れるだけのジャムを作ることにしました。この量の半分しか使えませんでしたが、それでも500mlのジャムの瓶で4本分もできました。残りも近々ジャムにする予定です。



 先週、栗拾いに出かけ大量の栗を収穫してきたところで、その日から連日栗の皮むきと調理に追われる日々が続き、やっと終わりかけた時にこの大量のフェイジョアの収穫となったのです。そのおかげで、ここ10日ほど連日保存食作りに明け暮れています。今頑張って調理して保存食にしておけば長い期間楽しめるので、大変ではありますがまさにうれしい悲鳴です。
 栗拾いと栗の調理については、また次のブログに投稿します。