2019/07/11

Lithops リトープス



 こんにちは。昨日の朝と今朝と濃い霧が発生しているオークランドです。といってもオークランド全域ではなくごく一部のエリアだけのようです。車で通勤している康祐の話では少し車を走らせると霧が晴れて全くの晴天になっていたとのこと。どうやら私たちが住んでいるエリア限定のようです。我が家から少し離れたところに湾状の海があるのですが、冬になるとそこで霧が発生しやすくなるみたいです。発生した霧の通り道がちょうど我が家の辺りだったみたいです。こういうことが結構あります。濃厚な霧なので、木々に触れた霧が水滴になって降り注ぐようで、近くの林の前を通ると雨が降っているわけではないのにザーっと雨が降っている音がしていました。不思議な感じでした。

 今日は我が家で育てているリトープスという多肉植物について書きたいと思います。水の少ない砂漠地方が原産の植物のようです。品種が沢山あってサイズや色が様々なのですが、元々生育してた土地の土や砂利に擬態することで色々な色に変化したようです。緑系、赤系、茶系、紫系の色味のものがあります。上が平らなどっしりとした太い胴体?葉?となっています。
 

リトープスC36A。枯れたように見える部分は花の咲いた跡。これから種を取るとのこと。

 昨年から何種か多肉植物を育てていて、このリトープスも欲しかったのですがニュージーランドでは珍しいのか売っているものを見つけることができませんでした。ところが先日、Trade Meという個人で中古品などを売買するニュージーランドのサイトでリトープスの種を販売しているのを見つけ、早速購入してみました。 私が購入したのはC36A、 C266、 C104の3種類。上の写真は種を売ってくださった方がサイトに掲載している写真を拝借しました。これはC36Aで少し黄色味がかった茶色の葉に白い花を咲かせる種類ですC266は赤系の葉、C104は緑系の葉の色です。種を売ってくださった方は何種類もリトープスを栽培されているようで、購入した際にEメールで種からの育て方の詳細を送って下さいました。リトープス愛が溢れる細かい内容のものでしたが、私で育てられる???という感じのものでした。発芽の際は温度と湿度に気を使ってあげないといけないようです。そして届いた種のあまりの小ささが余計に不安を煽りました。届いた種はケシの実よりはるかに小さい吹けば飛んでしまいそうな種だったんです。下の写真は隣にゴマを置いて撮影したものです。ゴマがこんなに大きく見えてしまうほど小さい種でした。



リトープスの種C266(3種の中で一番小さい種)とゴマ。拡大したので画像が悪い。


 種を蒔いたのが4月30日。半透明のプラスチック容器の底に穴を開けて市販の発芽用の土と砂を混ぜたものを入れ、その上に種を等間隔で一粒づつ計30粒蒔きました。蒔いた後はどこに種があるのか全く分からないくらい小さかったです(笑)。土の湿度を保ちながら、温度は20度以上がよいということなので(本当は暖かい夏に種蒔きをするのがベストらしいです。種を買ったのが秋だったので次の夏まで待ちきれませんでした)、昼間は容器の蓋を軽く閉じたまま日当たりの良い窓辺へ置き、夕方になると湯沸かし器のタンクの隣に移動させを毎日繰り返しています。


最初の発芽は蒔いてから一週間後の5月7日、C36Aからでした。その後次々と発芽しています。発芽のタイミングは個人差があるようで、2ヶ月以上たった今頃発芽してくる芽もあります。発芽したけどいつの間にか消えて無くなっているものもあったりして、今現在は下の写真のようになっています。

7月11日時点でのリトープス。右2列の緑のものがC104。左奥の赤味を帯びているのがC266。

右端にある小さいのが数日前に発芽した新芽。多分C36A。
 一番大きいものでもまだ5ミリくらいの大きさなのに、もう立派に大人と同じ形をしているのがとても可愛いです。色もそれぞれの特徴に近いものになってきています。

 一番最初に発芽したのが、すぐ上の写真の左上のC36Aだったのですが、その後でても枯れていなくなってしまったりして10粒蒔いたのですが、今の所3個。真ん中2列のC266も3個。右2列のC104は発芽のタイミングは遅かったのに他の種を抜いて8個も育ってます。成体もC104が一番大きい種類のようですが、今の時点でこんなに差がついています。種もC104が一番大粒でした。今の所30粒のうち14個の発芽です。季節外れに初めての栽培にしては良い方なのではないでしょうか?寒い日は続いてますし、まだまだ小さい芽たちなので油断は禁物ですが、この先の成長もとても楽しみです(美穂)。

2019/07/05

新しい挑戦

 
 こんにちは。ニュージーランドは冬本番となりました。昨日は嵐が到来し大荒れの天気。今日は晴れましたが晴れた分寒い朝となりました。とは言っても日本の冬に比べればだいぶ暖かいんですけどね。これで寒いって言ったら日本に住んでいる方に怒られそうですが、ニュージーランドの家は(古い家だけだと思うんですが)隙間風が家の中に入ってくるので(風の強い日は窓を閉めていてもカーテンが揺れているくらい)、家の中が寒い!早く春になって欲しいものです。

 今回は本当に本当に久しぶりの投稿となります。色々言い分(言い訳?)はあるのですが、一番の理由は下の写真のこれです。

自分用に作ったペンダント。最新作。

オパールを使ったピアス。

ラブラドライトという石を使ったペンダント。

 
 これらは私が趣味で作っているアクセサリーです。天然石の周りをマクラメという技法を使って蝋引き糸で編み上げていくアクセサリーです。昨年からこのアクセサリー作りにすっかりはまってしまい。ブログを書く時間を惜しんで夢中になって作っていました。
 ことの始まりは下の写真のスパニッシュモスです。前回の投稿(一年近くも前でした)でも書きましたが、スパニッシュモスを手に入れ、それを飾るために麻ヒモでプラントハンガーを作ることにしました。何か良い方法はないかとネットで調べていたらマクラメ技法によるプラントハンガーの作り方が沢山出ていて、初めてマクラメという言葉を知りました。

麻ヒモで編んだプラントハンガーとスパニッシュモス。


 そこからマクラメに興味を持ち始めさらに調べてみるとマクラメで作る素敵なアクセサリーがたくさん紹介されていました。子どもの頃に作ったミサンガもマクラメの手法の一つだと知りました。
 マクラメで作るアクセサリーは様々な種類がありますが、私が一番惹かれたのは上の三枚の写真のような天然石にマクラメで装飾を施すものでした。ポリエステルのロウ引き糸を使うことが多いので私も同じものに挑戦しようと思い大手手芸材料店に行ってみましたが、ニュージーランドでマクラメアクセサリーを作っている方があまりいないようで、同じ糸を手に入れることが出来ませんでした。仕方なく似たような太さのコットンの糸を買ってきて、ネットの作り方を参考にして作ったのが下の写真のペンダント。 

一番初めに作ったマクラメアクセサリー。


 今見ると恥ずかしいくらい下手くそなのですが、これが私が最初に作ったマクラメアクセサリーです。これを作ってみて、もっと色々作ってみたいと思いマクラメのテキストを探しました。そこで出会ったのがこの本です。世界文化社から発行されている本です。Kindle版があり、すぐに購入することが出来たのと掲載されているアクセサリーのデザインが豊富でとても素敵だったのが購入の決め手でした。マクラメの基本の編み方も分かりやすく説明されていて、最初にこの本を選んで本当に良かったと思っています。この本を買うのと同時に必要な材料の入手方法も色々と調べて(結局、オンラインで日本で買って送ってもらうのが安くて確実ということが分かりました。)調達し、この本に載っているアクセサリーを作って友人や職場の仲間に誕生日やクリスマスにプレゼントしたりしていました。
私のお世話になっているマクラメの教科書。

上の写真のテキストから学んで作ったピアス。職場のお仲間へのクリスマスプレゼント。


麻ヒモプラントハンガーとスパニッシュモス。
それからは、基本の編み方を元に自分んでデザインしたアクセサリーも作れるようにまでなってきました。上から3枚のペンダント、ブレスレット、ピアスは私の考えたデザインです。スパニッシュモスも更に追加し、上の写真のようなハンガーも作りました。
 この一年近く、とにかく夢中でマクラメに取り組んできました。今までこんなに夢中になったものは無いと言い切れるくらい楽しんでいます。ブログを怠っていたのもそのせいです(これはただの言い訳かも。。。?)。

 職場がカフェなので、一緒に働いているお仲間が私がプレゼントしたアクセサリーをお店で着けて働いてくれることがあります、ここ最近それを見て「あなたのアクセサリー売ってないの?売ってるなら買いたい。」と言って下さるお客様が何人かいらっしゃいました。そういった方々に少しずつアクセサリーを作って差し上げられたらなぁと考え始めているところです。カフェでの仕事をしながらの作業なので本当に少しずつではありますが、私の新しい挑戦となりそうです。



 
 
コットンの紐と流木で作った壁掛け。


 最後に、先日日本のお友達からの依頼で始めて壁掛け作りに挑戦してみました(上の写真)。これも使うのは同じマクラメの技法なのですが、糸の太さも材質も必要な長さも小さなアクセサリーとは全く異なり、試行錯誤の繰り返しでした。でもなんとか形にすることが出来ました。気に入ってもらえると嬉しいです。(美穂)