2010/09/20

映画 BOY


こんにちは!今日はニュージーランドの映画をご紹介します。タイトルは『BOY』この映画に出てくる主人公の男の子の名前です。写真のDVDのジャケットの左の男の子です。
この映画が公開されてたのは、今年の5月頃。私たちが見たのは6月でした。マオリ(ニュージーランドに古くから住んでいる民族)の家族の話です。時代設定は1984年、ニュージーランドの海辺にある小さな町が舞台となっています。写真の両端の二人の男の子が兄弟で、母親は弟が生まれた時に亡くなり、父親(写真中央)はずっと行方不明のまま。兄弟は祖母と親戚の子供たちと一緒に暮らしていましたが、そこへ行方不明だった父親が突然帰ってくるところから物語が始まります。BOYの思い出の中にある父親は強くて男らしいスーパーヒーローのような存在だったのですが、帰ってきた父親はどうしようもないダメ親父だったというのがあらすじです。この説明だと全く面白みのない映画に思われるかもしれませんが、この兄弟を中心とする人間関係が繰り広げるストーリーが何とも言えない程ほのぼのしていて、それがこの舞台となっているのんびりとした海辺の町の雰囲気にとてもあっていて、心温まる作品になってるんです。
ちなみに、この父親役の人がTaika Waititi氏で、この映画の監督でもあります。ダメなんだけど憎めない、恥ずかしいくらい父親としてかっこ悪いんだけど嫌いになれない愛嬌のある絶妙な演技をしています。ニュージーランドの自然豊かな景色の映像も、それにマッチした音楽もこの映画の魅力です。
映画館で観た時には字幕がないので、台詞が聞き取れない所もあったのですが、それでもすごくこの映画が気に入ってしまいDVDの発売が待ち遠しくて仕方がありませんでした。9月にやっとDVDが発売され、今度は字幕付き(といっても英語字幕なのですが)なので、映画館で見た時には分からなかった台詞も確認しながら見ることができ、もっと楽しむことができるようになりました。もう、何回も何回も繰り返し見ています(一日に3回も見た日もあります(笑))。

日本でも是非、上映して欲しい! お勧めの映画です。(美穂)